山姥切の号と逸話と山姥切国広と本作長義

現在、号 山姥切の確認できる最も古い史料が新刀名作集になる。

 

新刀名作集(昭和3年=1928)

押形自体は大正9年に作成されている。左下に「山姥切」の逸話もかかれているそうです。

参考元様

山姥切の逸話を追いかけた話

https://waterseed.hatenablog.com/entry/2018/08/01/225013

 

②新刀古刀大鑑 / 川口陟著/日本刀剣学会/1930

山姥切という号は出てこないが、参考に。著者かがかなりの国広ファンと見受けられページが割かれている。足利学校打、は山姥切国広のことかな。長義については書かれてない。

 

②本作長義以下略 重要文化財登録(昭和24年)

 

国広大鑑(日本美術刀剣保存協会編昭和29年=1954)

山姥切=山姥切国広。長義は長義。

 

④号 山姥切(山姥切国広)重要文化財登録(昭和37年= 1962)

 

堀川国広とその弟子(佐藤寒山著 昭和37年= 1962)

初めて、一説によると、山姥切は長義のこと、という仮説が書かれた。

 

徳美の長義は、1681年から尾張の徳川家にいたけど、尾張の古帳記録に、山姥切という号は確認できない。

いついくらで買い上げたという記載はある。(延宝九年(1681)六月 、代金 百五十二両一分)

他の号付きの刀は号がきちんと書かれている。

つまり、山姥切国広=山姥切であるという資料を元に、いつの間にか長義の刀の方も山姥切と呼ばれるようになった、ということか。

最近の本で、長義の刀の方を号 山姥切としている本見たことあるし、

そういったことが多いらしく、本作長義を所有されている徳美さんが、うちの刀は山姥切とは呼ばないって訂正してたよね。

本当、人の話とはいい加減なものだ。

 

しかし刀剣乱舞にでた山姥切長義のファンが山姥切国広を本気で(号、あるいは写しを)偽物・コピー扱いする人がいて、国広を山姥切と呼ぶな、検索で国広を出すなとモンスタークレーマー化してるらしい。自分も無知であったが、無知であることは恐ろしい。(刀剣乱舞はやらない…元ネタの刀に敬意ない感じが無理)

長義は堀川国広によって銘を与えられているから重文になってる刀で、山姥切長義は山姥切国広の号を与えてもらって存在するようなキャラなのに、偽物に号奪われただの堀川国広氏に手を入れられた長義可哀想だの、被害者面してないと死ぬのか。長義に名誉を与えた者は長義ファンに逆恨みされるからやめとけ。

この件の講演会で所有元にゲームに史実の話するな!って文句言ってたゲームの山姥切長義ファンもう終わってる。所有元はゲーム始まる前から本作長義は山姥切じゃないってしっていたそう。

むしろ長義ファンのとうらぶユーザーが史実とゲームの区別が全然ついてなくて検索結果汚染したり史実の刀と所有者に心労かけるなと。金だけ落とせと。

 

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刀剣春秋 776号

刀工の刀の価格

骨董品業界なので、刀は古ければ古いほど価格が上がる傾向ある。国宝になるのも古刀のみである。しかし、昨今、古刀を超える価格の新刀もあるようだ。

刀工の、文化財指定されてない刀の値段の参考資料として

日本刀価格総鑑 : 古刀・新刀 / 刀剣春秋社編 /徳間書店/1963

・長義 七百万円

・国広 五百万円

 

刀工大艦/得能一男 著 /光芸出版/平成17年

堀川国広 2500万

・長義 2000万

 

※重要美術品、重要文化財、国宝指定されてる刀は参考価格とは異なる。

 

堀川国広氏は新刀の祖と呼ばれている刀工の1人。重要文化財の数が新刀で最多の12振ある。(次点明寿氏が5振、虎徹氏が5振、繁慶氏が3 振)

新刀の中では虎徹と並んでトップクラスに刀の価格が高い刀工となる。